株式会社ラネット様 導入事例インタビュー
新規事業開発
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株式会社ラネット 様
株式会社ラネットは、ビックカメラグループの通信事業を担う中核企業として平成14年(2002年)に設立されました。現在は、多角的に事業を展開するビックカメラグループのなかで、モバイル事業を中心にMVNO事業、法人向けソリューション事業、AIネットワークカメラ事業、さらにはVRや教育事業に至るまで、ICT・通信分野の幅広い領域をカバーする専門集団として成長を続けています。全国規模の店舗ネットワークとグループの強みを活かし、通信サービスの提供を通じて、デジタル社会におけるお客様の豊かな暮らしと利便性の向上に貢献されています。同時に新規事業開発にも果敢に取組み、新たな価値を創造し続けています。
アバージェンスは、株式会社ラネットが立ち上げた新規事業の推進をご支援させていただきました。その取組みについて、代表取締役社長の中川景樹様にお伺いした内容をインタビューとしてまとめました。(2025年12月24日)
目次
- まずは弊社がご一緒させていただいた改革の取組みを、スタート前から振り返っていただけますでしょうか。そのころ、社長が抱えていらっしゃった課題はどのようなものでしたか?
- ありがとうございます。新規事業という部分にフォーカスを置いて、実際に立ち上げながら、ノウハウをつけていくっていう部分が非常に重要だったのは伺っていました。そこをご提案時に盛り込んだつもりでしたが、ご要望とご提案内容にギャップはありませんでしたか?
- ありがとうございます。ご要望の伴走型は、我々の一番の強みだと思っています。貴社のオフィス常駐させていただいて皆さんと日々日々取組み、会話をし、常に頭を使ってやっていきます。この常駐・我々の伴走型のご支援は中川社長には、どんな印象に映ってらっしゃいましたか?
- それは大変光栄です。
- この活動を通して、皆さんの振る舞いや、動きに変化を感じられる部分はありましたか?
- 本部長も、「みんなが自分ごととして自分の言葉で、この事業のことを話してくれて感動した」と仰っていましたね。
- 当然この活動は御社にとっての投資だったわけですが、その投資効果についてはどんな風に考えられていますか?
- 最後に、これからアバージェンスを採用する企業にとって、「こういう風にアバージェンスを使い倒す(笑)とリターンが大きい」、と思われる部分はどんなところでしょうか?
- ありがとうございます。では、最後に、今後の事業方針をお聞かせ下さい。
まずは弊社がご一緒させていただいた改革の取組みを、スタート前から振り返っていただけますでしょうか。そのころ、社長が抱えていらっしゃった課題はどのようなものでしたか?
中川氏:ラネットは、「挑戦・進化」を大切にしています。会社としては新規事業を継続的に取り組んでいきたいという想いがあります。直近、既存事業の事業拡大は比較的順調に進んでいましたし、新規事業もそこから選出されたメンバーで進めています。若くて元気があり、新規事業立ち上げへの想いは強いものの、経験値がそれほどあるわけではなかったんです。

社内で育てながらやる方法もありましたが、それだとどうしても時間がかかってしまう。やはりどこかにお手伝いをお願いしたいなと考えていたとき、御社との出会いがありました。
私としては、外部のコンサルさんにお願いする時は、仕組みや知識の導入だけでなく、従業員の育成もやってほしいんです。だから勉強会や会議を中心に、という形式ではなくて、伴走型じゃないといけないかなと思っていました。伴走してもらいながら何が必要かを議論し、固め、それを実装して、従業員を育成しつつ、新規事業を立ち上げていく。環境が人を育てるんですよね。だから事業というリアルな環境の中で学ばないと成長はない、と思っているんです。
社内のメンバーも悩み始めている、と感じていました。ならば尚の事、客観的に、もう1度目標設定のやり方から始めて、事業運営に必要なフレームやプロセスを総ざらいしてみるのが良さそうだと思いました。うちのメンバーは懸命に取り組んでくれていましたが、やはり客観的な目線からの体系立てた整理と課題出し、解決の方法論の検討が今だからこそ重要だと思いました。
ありがとうございます。新規事業という部分にフォーカスを置いて、実際に立ち上げながら、ノウハウをつけていくっていう部分が非常に重要だったのは伺っていました。そこをご提案時に盛り込んだつもりでしたが、ご要望とご提案内容にギャップはありませんでしたか?
中川氏: ギャップはなかったですね。いただいたご提案資料を、新規事業立ち上げの責任者に渡して、「よく読み込んでみて」と指示しました。そう思えば、その段階ですでに伴走が始まっていたんですよね(笑)。

ただし、僕が“やれ”って言って始めてしまうとよくないな、と思ってはいました。だから、ご提案の中身をよく読み、メンバーとしっかり話をし、「こういうヘルプが必要か?」、「一緒にやりたいか?」は、じっくり検討するように伝えました。主導するチームにその意思がないとこういうプロジェクトってうまくいかないと思ってるので。彼らがここまで真面目に一生懸命取り組んできたのは理解していたので、「更に勢いをつけるきっかけになるかね?」という話にもなりました。
そして、「みんなが『やりたい!』という合意形成がしっかりできた」、と責任者が僕にちゃんと説明しに来たので、「それじゃやってみるか!」となりました。
ありがとうございます。ご要望の伴走型は、我々の一番の強みだと思っています。貴社のオフィス常駐させていただいて皆さんと日々日々取組み、会話をし、常に頭を使ってやっていきます。この常駐・我々の伴走型のご支援は中川社長には、どんな印象に映ってらっしゃいましたか?
中川氏: 少し語弊があるかもしれませんが、「なんかうちの社員かな?」みたいな(笑)。
それは大変光栄です。
中川氏:本当にいい形で、うちのメンバーが御社側を信頼して「1回話を聞いてみて、御社のやり方をやってみる」っていうところが、比較的初期の段階からできあがったので、プロジェクトのスタートから非常に良かったですね。信頼関係をもとに伴走してもらえているな、という印象でした。
また、マネジメントというか、チームの管理の仕方みたいな話まで色々アドバイスいただけるので、ありがたいですね。業務を客観的に見ていただけるってことも多分彼ら自身にも勉強になったと思います。この伴走型は非常に良かったと思ってます。
この活動を通して、皆さんの振る舞いや、動きに変化を感じられる部分はありましたか?
中川氏: ありました。活動の進捗を確認したときの答え方がガラッと変わったんです。日常的な会話や正式な会議の場でも、発表の仕方とか、説明資料とか、すごくまとまってきていて、簡潔に分かりやすく何をやってるかが見えやすくなりました。自分たちの新規事業を作る取組みを、自分たちの言葉で話せるようになったっていうところが明らかな変化だと思います。各人の役割や課題、解決の取組みが明確になったのでしょう。
本部長も、「みんなが自分ごととして自分の言葉で、この事業のことを話してくれて感動した」と仰っていましたね。
中川氏: 以前は、というと、少し語弊はありますが「仲良しクラブ」みたいなところがありました。「みんなで頑張ろう」はいいんですが、誰が何をどうやるか?がちょっとふわっとしてたところがありましたね。
このプロジェクトを通じて、みんなで議論して目標を固め、方向性のフレームを作り、何をすればどんな効果が期待できそうかを語り合い、誰が何をやるかを決めて…、そういうなかで社員1人1人の考え方が少し変わったんでしょう。
非常に良い変化だと思っています。それができたのも、アバージェンスさんが、第三者的な視点を持ちつつ、弊社の事業を理解しようという姿勢をあれだけ見せてくれたなかで、ご経験やノウハウをもとに、適切にアドバイスしていただいたのが非常に良かったと思います。
そう思うと、経験が少ない若いメンバーだからこそ、素直に受け入れられたのかもしれません。平均年齢が高い事業部だと、「いや、今までこうやってきて、このやり方以外はちょっと嫌です」みたいな話があったのかもしれません。

あとは実績を重ねるのみ、ですね。試行錯誤しながらになるのでしょうが、結果が出てくると自信がついてきて、ほんとうの意味での自走になるのだと思います。メンバーとも「あとは結果だね」と確認し合っています。
当然この活動は御社にとっての投資だったわけですが、その投資効果についてはどんな風に考えられていますか?
中川氏: 投資として良かったと思っています。この新規事業は2、3年で、ある程度の売上利益規模にしたいという考えがありますから、この段階では短期的な成果としては掲げているKPIをどんどん伸ばしていく必要があります。そのためには、冒頭から申し上げている通り、これに関わる人の育成が鍵になります。
新規事業は、全部がうまくいくものではないのですが、会社としてはずっと新規事業をやり続けていきたい。その芽はいくらでもあります。ですから、必要なのは人材なんです。
そういう面からすると今回のプロジェクトの中で明らかに、僕から見ていても明らかに顔つきとか話し方が変わった。既存のラネットの社員とはちょっと違った発想ができるようになっているし、それを上手に全体共有したり、私に報告してくれたりする面でとても良くなっている。
様々なステージで検討すべきことのフレームワークも実践的に手にできている。ただ単に知識があればいい、というものではないんですね。実践して結果につなげて初めて自分のワザになると思っています。今回、主体的に動いてくれたメンバーが更に成長すれば、他の部署で活躍することもあるだろうと思っています。そういうところも含めて、楽しみにしていきたいです。
最後に、これからアバージェンスを採用する企業にとって、「こういう風にアバージェンスを使い倒す(笑)とリターンが大きい」、と思われる部分はどんなところでしょうか?
中川氏:ここまで入り込んで、あのような伴走していただける会社というのはなかなかないですよね。だから、最初に依頼する際、内情を包み隠さずお話しするのがいいと思います。うちのメンバーにも「アバージェンスさんにリアルな話をどんどん伝えていい」と言いました。

新規事業に限った話ではないですが、会社としてやらなきゃいけないことに対して、リソースは限られている。経営側からしても、細かいところまで見られない可能性もあります。しかし、事業は成功させなければいけない。そうなると、企業側の事情を細部まで理解してくれて、一つ一つの行動に伴走していただける点はありがたい。御社が実施される調査のなかでも、「ここまでやるか」という密着度の高い調査がありましたね。丸々一日、うちの社員に密着してくれて一つ一つのTo-Doをつぶさに観察するスタディ・・・「Day in the Life」って言いましたっけ、あれは本当にすごいなと思いました。
繰り返しになりますが、やはり社内だけだと「想い」先行になってしまうとか、自分たちのやり方に固執してしまうとか、そういう面は否めない。だから、客観的にビジネスを検証していただいて、どこをどうしていくのが我が社の目指すことに近づくのかを事細かく検証して、現場レベルにまで提案してくれて、しかも、その使い方の指導までしていただける。こういう風に一体となって進めていくのが良いと思います。
ありがとうございます。では、最後に、今後の事業方針をお聞かせ下さい。
中川氏: ラネットが属する通信業界は本当に新規事業が生まれやすい土壌だと思っています。今後おそらくスマートフォン中心に、SaaS系などいろんなサービスが「通信」に絡むかたちで出てくると思っています。その意味でも、常にチャンスがあり、だからチャレンジし続けていくつもりです。
新規事業も、単なるビジネスアイデアだけではなくて、「実装」が大事だと思います。そのためにも、やり続けていく。将来的にはこれがラネットの独自サービスだということが展開できて、サービスの企画、開発、マーケティング、販売、ここまでが一気通貫でできるような、組織にしていきたいと思っています。非常に面白い会社になっていくと思っているので、これまで以上に積極的に取り組んでいきます。
本日は貴重なお時間をありがとうございました。

右から株式会社ラネット中川景樹社長、株式会社アバージェンス担当ディレクター角卓弥