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株式会社中部様 導入事例インタビュー

中期経営計画

#中計策定 #事業戦略 #収益改善 #建設業界 #意識改革 #経営戦略 #経営計画

株式会社中部 様

株式会社中部は、サーラグループの前身である中部ガスグループの設備工事施工を担う企業として昭和38年(1963年)に設立し、愛知県東三河、静岡県遠州をコアエリアとして地域の皆様とともに歩んでこられました。現在は、多角的に事業展開するサーラグループのなかで、エンジニアリング&メンテナンスセグメントを担う中核企業として、建築設備・土木・情報通信・ビル建材・セメント販売を通じ、都市生活に不可欠な社会インフラの創造と提供に従事されています。株式会社中部の傘下にも企業群があり、グループ経営をなさっています。

今回は、直近でご支援させていただいた「中期経営計画」策定を中心に、長らくアバージェンスをご愛顧いただいていることについて、代表取締役社長の榑林孝尚様、常務取締役の寺田定雄様にインタビューさせていただきました(2025年12月09日)。

※TOP画像は左から榑林社長、アバージェンス安河内、寺田常務

目次

まずは過去にご一緒させていただいたプロジェクトについてお伺いしていきます。2013年に開始された「プロセスマネジメント改善活動」を実施する前は、社内にどのような課題があったのでしょうか。

榑林氏:リーマンショック後の第49期(2009年)の決算から、一番の柱としておりました設備事業の業績が非常に悪化しました。単体の部門として営業赤字を数年続けてしまい、それが全社に大きく影響し、低収益の状況が数年間続いておりました。

そんな中、グループのトップから「こういう会社があるから一度話を聞いてみたらどうか」とアドバイスをいただき、2013年にアバージェンスさんが登場されました。

当時を振り返りますと、私は経営企画室長という立場でアバージェンスさんと初めてお会いしました。まず現状を知っていただくため、会議体や帳票類を中心に仕事のやり方の現状分析をしていただきました。

正直、建設業のプロではないコンサルタントの方に対して、当初は懐疑的な見方をしておりました。しかし、短期間での現状分析の結果報告を受けた途端、アバージェンスさんに対する思いがガラリと変わりました。

我々が日常的に「こういう課題がある」と薄々気づいてはいたものの、抜本的な対策が打てないまま部分的な対応を続けてきた経緯を、まさにズバリと指摘されたからです。「本質的な課題解決になっていない」という事実を突きつけられました。「やっぱりそうか」という思いとともに、よくぞ言ってくれたという印象を持ちました。「これであれば、課題解決に向けて一緒に取り組んでいけるのではないか」と決断し、コンサルティングを受けるに至りました。

実際にプロジェクトをご一緒されて、アバージェンスに対してどのようなご感想をお持ちでしたか。

榑林社長:机上の空論を振りかざすコンサルタントではなく、いわゆる「伴走型」で一緒にやっていくスタイルでした。まさに課題解決に向けて一体となり、時には厳しく叱られ、期限を切られ、様々なものの考え方や提出を求められました。「この仕組みを続ければ、我々が根本的に抱えている課題解決につながるのではないか」という感触を得たことは事実です。そこで、「これでやってみよう」ということになり、具体的なプロセスマネジメントが始まりました。

その後、数年かけて他部門やグループ会社でもプロジェクトをご一緒させていただきました。活動を継続されようと思った意図はどのようなところにあったのでしょうか。

榑林氏:「小さな成功体験」の積み重ねが大きな成果に繋がるはずという信念があったからです。その想いで、決めた仕組みをひたすら続けていきました。中身の掘り下げも少しずつ進めながらやっていくうちに、決算期を迎えると、確かに数字に効果が現れていました。

やがて信念が確信に変わり、株式会社中部の中の他部門への展開や、グループ会社への展開を決断し、プロジェクト活動を広めていきました。

プロジェクト活動開始後、業績や組織の状態はどのように変化しましたか。

榑林社長

榑林氏:プロジェクトを取り込んでいる主要な会社の営業利益が見事に変化しました。スタートした当時の3倍くらいの営業利益が成果として上がっています。伸び率は各社違いがありますが、200%、300%、あるいはそれ以上の数字で、各社とも高い収益改善が実現しています。

定性的な面で、組織で働かれている方々の意識や行動はどのように変わったと感じられますか。

榑林氏:元々、建設業というのは現場で形あるものを作り上げる仕事ですので、「一旦決めたことをやり遂げる力」は持っていました。しかし、「決めること」に弱点がありました。「決めきれない」、あるいは「決めたものの中身が甘い」ということが日常的にありましたが、新しいプロセスマネジメントを導入することによって、まだ十分とは言えませんが「計画をしっかり決め切る」というレベルが上がりました。

計画を実行することについては得意の「一旦決めたものをやり切る力」を持っていますので、そのレベルがさらに上がり、徹底してやり切る。その結果として、掲げた成果がついてくるということが続いています。

ここからは、昨年度からご依頼いただきました「中期経営計画の策定」についてお伺いします。これまでのプロセスマネジメント改善ではなく、経営計画の策定をご依頼いただいた背景と狙いを教えていただけますでしょうか。

寺田常務:私はこの経営計画策定で初めてアバージェンスさんとご一緒しました。過去のプロジェクトは資料でしか知りませんでしたが、実際に動いている仕組みをこの目で見た時に「非常に秀逸な仕組みだな」と思いました。

結果の報告だけに終わってしまい、そこから何かが進むことがない会議は、世の中に少なくありません。しかし中部では、「なぜなぜ」を繰り返すような仕組みが確立されており、宿題をコミットして次に持ち込むという当たり前のことが着実にできていると思いました。これが強みの源泉なのだろうなとも思いました。

しかし、かなり出来上がった仕組みだからこそ、「これに乗っているだけ」になっているのではないか?という疑問も浮かびました。現状がうまくいっているだけに、余計に現状維持型に走るのは人間の性だと思います。しかし将来に向けては、健全な危機感を持たないといけないし、自分で創造するようなことをしないといけません。そういう機会を与える場にちょうど中計の策定があったので、今まで意識変革を出していただいたアバージェンスさんなら機能してくれるのではないか、という期待を持ってお願いしました。

中期経営計画策定や連携の仕組みづくりも含めて、ここまでの進捗に関するご感想やご評価を教えていただけますか。

寺田氏:私自身、経営戦略や事業戦略に関してコンサルタントと付き合うのは初めてに近いです。管理部門出身なので、法改正への対応など比較的答えが決まっているものに対するテンプレートをもらうようなコンサルは受けたことがありますが、手探り感のある「将来の絵を描く」というのは初めてでした。

寺田常務

どうやって描くのかなと思っていたのですが、「こうやって一個ずつ噛み砕いて解いていく」「こうやってみんなを鼓舞する」というやり方を一つ一つ勉強させてもらいました。自分自身もすごく勉強になりましたし、メンバーもプロジェクトが始まってから何年も経って変わってきているので、若返りしている彼らにとっても新たな刺激になって良かったのではないかと思います。

アバージェンスに対する今後の期待を教えていただけますでしょうか。

寺田氏:アバージェンスさんの変革ノウハウは本当に優れていると思います。特に事業運営があまりうまくいっていないときの、グリップ力が強いなと思っていて、ここはもう秀逸だなと。我々のようなグループ企業の場合、絶対に潰れないから、経営陣もそこまで追い込まれないんです。そういった「危機的状況ではない会社」に対して、いかにグリップを取っていくか。そこまでできると本当にすごいんじゃないかなと個人的には思います。

アバージェンスをお勧めするとしたら、どのような企業や組織に合うとお考えでしょうか。

寺田氏:10年後には本当に危機的な状況になりそうなのに、それをなかなか感じ取ろうとしない人たちがたくさんいる会社や業界ですね。

ただ、今は安泰な大企業において、その状態を変えるのは難しそうです。中小規模の組織の方が比較的やりやすいんじゃないかと思います。母体は大きな組織で安泰なんだけど、事業別に見るとゲームチェンジャーとしての変化が求められているような組織には、アバージェンスさんの知見やノウハウが合っていそうで、爆発的に変わってくるんじゃないかなと思います。

榑林社長と寺田常務

榑林氏:当社は、アバージェンスさんとの取り組み以降、グループ会社含めて利益が明らかに成長してきています。当然、事業環境的な理由もあるでしょうが、私はアバージェンスさんと一緒にやってきたことが効いたんだろうなという認識です。ブレイクスルーする商材とかサービスを扱ったわけではないんです。同じような業態でやってきて、多少変化はあるけども、ここまで変わったのはやはり意識変革のおかげです。

社員の多くは、「グループ企業だから潰れることはない」という考えがどこかにあって、「なんとかしなきゃいけないぞ」というところが弱かった。それを変えたいと思っても、内側から「ああしろこうしろ、今大変なんだぞ」と言っても全然効かないんです。これは外圧をかけないと気持ちが変わらないかなということで、その外圧を期待したんです。私はプロジェクトオーナー兼実行責任者みたいな立場になっていて、「内なる外圧」になろうと思ってやってきました。外圧をさらに後押しする内なる外圧になろうと。

ただ、過去のアバージェンスさんとのプロジェクトが全て順風満帆だったわけではなかったんですよ(笑)。前社長の時には、「このままじゃ契約した金払えんぞ」みたいな話をした時もありましたね(笑)。しかし、トータルとしては数字にちゃんと表れています。

中部グループでやってきたことを、別の企業でそのままやっても、あまり効果はないと思っています。その会社にはその会社なりの強みや弱みがあり、その会社なりの組織風土がある。「うちではアバージェンスさんというコンサルとご一緒してうまくいったから、話くらい聞いてみれば?」という感じがいいんでしょうね。

榑林社長と寺田常務

本日はお忙しい中、貴重な機会をいただきありがとうございました。

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