事例紹介 / CASE STUDY

事例紹介 CASE STUDY

【大手SIer】開発部のビジョンを再定義、成果に繋げる

開発部でのビジョンの再定義からマネジメントの組織的仕組みを作り上げ、7千万円のコストを削減しました。

開始前は受け身な姿勢が蔓延

大手SIer様から、「開発部の元気がない」とご相談を頂いたことから始まった今回のプロジェクト。実際に開発部のメンバーの方にお話を聞くと、「他部署からの要望があってはじめて自分の仕事がはじまる」などの受け身な発言が多くありました。また、「言われたことをやればいい」という姿勢から、リスク管理をはじめとするプロジェクトマネジメントにも積極的でないメンバーもいらっしゃり、職位ごとの役割分担も明確ではありませんでした。

血の通ったビジョンの策定

そこで、我々はまず開発部としてのビジョンを見直すことから始めました。中期計画を達成し、全社ビジョンを実現するために、部門として何を目指すのかを徹底的に日次で議論。また、同時にメンバー全員に「仕事におけるモチベーションの源泉」を聞きます。そのモチベーションの源泉とこれから掲げるビジョンが結びつく、「血の通ったビジョン」を策定。これを旗印として、各職位ごとのあるべき役割とそれを果たすための行動にブレイクダウンしていきました。

現場の行動が変わる瞬間

ビジョンの議論をしていると、議論に参加している管理者の方の目がだんだんに輝いてくるのが分かります。ただ、それだけでは意味がありません。ビジョンは実際の日々の行動変化に紐づいて初めて意味が産まれます。あるべき行動までブレイクダウンしたところで感想を聞くと、「仕事に向かう姿勢が変わった気がするし少しワクワクする」と仰る方が多く見られました。ここで議論に参加した管理者全員が、進行中のプロジェクトにも踏み込んでプロジェクトリスクの再鑑定を行います。ここはアバージェンスのメンバーも現場に入ってお手伝いをいたしました。改めて再鑑定を行うとこれまで見えていなかったリスクが現場起点で出てきます。出てきたリスクと対策行動と期限と責任者を決め、プロジェクトの中で実際に動かしていきます。ここで、管理者の方からは「我々の働きかけ次第で、本当に現場の行動が変わっていくんですね」と実感のある言葉が聞かれました。この経験を基に、「何をどのように管理すれば開発プロセスが最適化されるか」、部門としてのマネジメントのルールを決定して運用していきました。

10週で7千万円の成果創出

こうしてリスク対策や原価低減を行った結果、最終的には、7千万円のコスト削減がプロジェクト期間中に実現し、規定されたリスク対策を行うことで産まれる改善効果の最終見込みは3億9千万円となりました。お客様のプロジェクトオーナーからも、「マネジャーさんたちが自分で考えて動くようになってくれたと思います。受け身だったマインドが変化してくれた。私が思い描いていたマネジャーに一歩踏み出している」と嬉しいお言葉を頂きました。

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