事例紹介 / CASE STUDY

事例紹介 CASE STUDY

【大手SIer】あるべきプロジェクト管理手法の実践・定着の支援

「SIerのあるべきシステム開発プロジェクト・マネジメント手法の確立」についてご紹介します。システム開発プロジェクトに潜むリスクの潰し込みと問題発見・解決のサイクルを高速化することで、年間あたりで約5億円の粗利改善の成果を創出しました。

基本的なプロジェクト・マネジメントが機能不全

複数のシステム開発プロジェクトの実態を把握するため予備診断を実施しました。その結果、基本的なプロジェクト・マネジメントが機能していない実態が明らかとなり、それを是正するはずの管理職(プロジェクトマネージャーを束ねる役割)の役割認識やマネジメント行動が不足していました。その結果として、品質関連の機会損失が多大に発生し、いわゆる「ロスコン」による収益悪化に繋がっていました。

あるべきプロジェクトマネジメント手法の確立

予備診断結果を踏まえて、管理職と協議しながら、あるべきプロジェクト管理手法を開発し、導入し、定着化の支援をしてきました。我々、アバージェンスによる主な働きかけは5つに収斂しました。

1 対象とするシステム開発プロジェクトのリスク/課題の洗い出し
2 早期改善活動(課題管理表/WBSの作成など)の実践
3 開発したプロジェクト・マネジメントシステムの定着化の仕掛けの実施
4 組織としてのプロジェクト・マネジメントシステムの開発
5 日次ミーティングでの管理職との対話

成果創出の鍵を握った活動

対象プロジェクト毎にリスク・課題の洗い出しと深掘りを行った上で、真因に対する対策行動を決定していきました。それらの対策行動が実施され、リスク・課題の潰し込みがされるように、管理職が週次ミーティングでプロジェクト・マネージャーの活動をフォローしていくような、組織としてのプロジェクトマネジメントシステムを開発し、導入していきました。また、リスク・課題の潰し込みに加えて、プロジェクト原価の低減を図っていくための切り口ツリーをアバージェンスより提示し、その切り口をベースに各プロジェクトの原価低減施策を導出し、その実践と効果の進捗管理も、新しいプロジェクト・マネジメントシステムに組み込んでいきました。

年間で約5億円相当の粗利改善の実現

我々、アバージェンスが伴走した4ヵ月の間での、対象プロジェクトによる粗利改善は約3億円に相当しました。また、対象プロジェクトを拡大し、同様の効果を導出した場合の年間粗利改善額は約5億円という試算を提示しました。これらの活動は、本プログラムのオーナー(事業部長)に高い評価を得て、別の部門への横展開し、約1年半に及んで、全部門への展開をしていくことに繋がりました。

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