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先人たちの御話

vol.0017

知人の薦めで映画『殿、利息でござる!』を観に行きました。あまり邦画を観ないので、気乗りせぬままショッピングモールのシネマコンプレックスに足を運びました。豈図らんや。大変に佳い映画で、久方ぶりに暗闇で涙しました。江戸時代中盤、仙台藩での実話で、ほぼ無名の人たちの偉業が描かれていました。観終わってまずこう想いました。


「自分は劣化している」


わずか250年前の先人(とはいってもほんの少し前の人々)と比べ、自分の考えや行いのレベルはどれほど低いのか。思い知らされ嘆息しました。決して重い映画ではなく、笑いと涙が満載。原作『無私の日本人』(磯田道史)と併せ、ぜひご覧いただきたい作品です。
話は変わりますが、仕事の関係で台湾について勉強していた際、台湾総督(第4代)児玉源太郎の下で民政長官を務めた後藤新平の言葉に出逢いました。


金を残す人生は下、事業を残す人生は中、人を残す人生こそ上なり
(『台湾人と日本精神』 (2001) 蔡 焜燦 小学館文庫)



恥ずかしながら後藤新平の名前は「聞いたことがある」程度で、彼の業績も初めて知りました。後藤が台湾で行った諸施策のなかでも「教育」への熱量は際立っており、若く優秀な教育者を次々と台湾に呼んだとのこと。今でも御老人のなかには「教育が台湾に『公に奉ずる精神』をもたらしてくれた」と言ってくださるかたもいるそうです。

後藤は面倒見も良く、お金の相談にはまず100%応えました。その一人、正力松太郎は語っています。「後藤の死後、後藤家には55万円の借金が残った。遺族は不動産を処分して返済した。その気になればいくらでも私財は作れたのに」。これもまた、90年前の先人の御話(とはいってもほんの少し前の御話)です。


先日ある御客様の御縁で、後藤が台湾に設えた茶室の「床柱」を拝見しました。後藤みずから取り寄せた銘木と伺い、実際に触らせて頂きました。大変な感激と同時に湧いてきたのはこの想いでした。


「自分は劣化している」


皆様のご支援を頂戴しながら、我々アバージェンスは「6年目の航海」に出航することが出来ました。アバージェンス一同、改めて厚く御礼を申し上げます。本年度は、我々のコンサルティング・サービスが産声を上げてから70年の節目となります。

節目の年に「先人たちの偉業」に出逢っていることには、意味があるように思われます。アバージェンス一同目線を上げ、「公に奉ずる」ため「我々はいかなる航海をしていくのか」を考え抜く一年にしたいと考えております。引き続き、御指導・御鞭撻を賜ることが出来れば幸いです。


2016年8月3日

小口 善左衛門

チーフ・オペレーティング・オフィサー
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