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千の単位

vol.0015

29歳でわたしは銀行を辞め、マネジメント・コンサルティングの道に入りました。入社早々、この商いでは食べていけないかも、と焦ったことを今でも思い出します。とにかく先輩や同期の知識は豊富で、発言の半分も理解できない。コンサルティング現場に行っても、目にすること耳にすること、わからないことばかり。

まずい。わたしという船が沈没する日も遠くないぞ。そう思いました。そこで、まずは理解できるようになろうと考え、週に7冊(苦手な7分野から各1冊)本を読むことにしました。慣れない仕事をしながらの読書は大変です。しかし何より辛かったのは、理解力向上の実感がないことでした。「もっと上手い方法があるのでは?」「そもそも適性がないのでは?」と悩みながら、仕事と読書の日々が続きました。

3年が経ったある日、ふと気づきました。「理解できないことへの恐れ」が弱まり、「だいたいわかったので、まあ何とかなるだろう」と考えている自分がいたのです。残念ながら啓示や悟りなどの劇的な出来事もなかったので、なぜそうなったのか、自分でもわかりませんでした。しばらく経って気づきました。読了数が1,000冊を超えていたのです。


アバージェンスは「千の単位」を大切にします。「百ぐらいでは頭でわかった気になるだけ。千の数を積んでこそ、身体を通じてわかることがある」と考えているからです。ですので、当社の新人も「千の単位」に取り組みます。千を積んだ者は、不思議と身に纏う空気が変わり(重心が落ち、腰が据わった印象になります)、少し大きな仕事も任せられるようになってきます。

石の上にも三年(1,095日)。これも「千の単位」を教えているのでしょう。先賢たちは素晴らしい智慧を遺してくれているものです。一方、教えが極めてシンプルなので、実際に千を積まずして「わかった気になっているだけの人」が多いとも感じています。


長年お付き合い頂いている企業トップが、百回目の推進委員会(企業改革活動報告会)でこう発言されました。「たしかに今日は節目やな。せやけど、千回やって、なんぼやで」


「身体でわかる経験をした人」を増やすことは、現代的な重要テーマのひとつではないでしょうか。「わかった気になっている人」ばかりでは、きっと今後も続く荒海を超えるのは難しいように思われます。

「千の単位」は「身体でわかる」ための優れた方法論のひとつだ、とわれわれは考えています。プロジェクトで「千の単位」を体感して頂き、その後の企業改革活動でも「千の単位」を次々と継続する。そのようなクライアントの数を増やすことを通じて、この重要テーマへわずかなりとも貢献できればと考えております。


2016年1月22日

小口 善左衛門

チーフ・オペレーティング・オフィサー
株式会社アバージェンス

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