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力量

vol.0011

「このご時世、リーダーの『力量』が問われていると思うんです」、ある企業トップが、面談でぽつりとおっしゃいました。「ウチのリーダーには『技量』はあっても『力量』がないんですな」

そう言って、自身の力量不足ゆえに現況がある、と深く反省しておられました。

オフィスに戻り『日本語 語感の辞典』で【力量】を引くと、こう書いてありました。

ものごとを巧みにこなし、それをなし遂げる能力の程度の意で、やや改まった会話や文章に用いられる漢語。(中略)「技量」に比べ、統率力・実行力などを含む総合的な実力を連想させる。


技量があっても力量がない。これは現在のマネジメントを取り巻く大きな課題ではないか、と考え込まされました。

「力量」という言葉には「身体性」も感じます。たとえば、頭でっかちで賢いだけのリーダーには、誰もが危うさを感じます。ついていって生き残れると思えないからです。技量のみのリーダーは、平時は頼もしいものの、いざという時に技を出せるか疑問です。

高い技量を持ち、その「技」を実戦で磨き、数々の修羅場をくぐり抜け、実「力」を身につけたリーダーだけが「技」量を「力」量に昇華できる。そんな「力量」を身にまとったリーダーに接すると、部下は「生存できる可能性」を本能的に感じるのではないか。想い起せば、ご一緒させて頂いた企業でも「力量ある人物」が改革活動をリードし、結果的に高い企業パフォーマンスを手にしておられます。

であるならば、リーダーシップについて分析的にアプローチしているだけでは「力量」は手にできないはずです。マネジメントの現場で、日々不安と闘い、自分の技を出し続け、最後に部下の喜ぶ顔を見る。これを何度も経験することで「あの人にならついていきたい」と言われるようになり、やがて「あの人には力量がある」と評されるのではないでしょうか。

明治時代、軍事顧問として来日したメッケル少佐は、関ヶ原の戦いの布陣図を見て「西軍が勝つ」と断言しました。ご存知の通り結果は逆です。私などは、徳川家康が身にまとう「力量」が戦いのセオリーを覆したのではないかとつい想像し、ワクワクしてしまいます。

企業変革の前線に立っていると、「何を」言っているかだけでなく、「誰が」言っているかが重要な時節に入ったことを感じます。大仰なようですが、現在の世界的な重要課題のひとつも「力量ある人物の創出」と言って良いのではないでしょうか。

ご一緒するプロジェクトを通じ「力量ある人物」の輩出に貢献することはわれわれの使命です。アバージェンス一同、更なる精進を御約束申し上げます。


2015年3月20日

小口 卓

チーフ・オペレーティング・オフィサー
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