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努力の堆積

vol.0006

われわれがご縁を頂戴している企業の多くが、初期プロジェクト終了後も長期間(3年~20年)にわたり「社内改善・向上活動」を継続されています。全てのプロジェクトで「社内定着」をゴールに設定し取り組んでおりますので、このようなお客様の数が増えることをわれわれ一同大変嬉しく思っております。

一言で3年~20年と申しますが、実に大変なことと存じます。そこには「絶やさぬ知恵と工夫」が詰まり、多くの人の「絶やさぬ意志と執念」が溢れています。頭を使い続け、気合いを入れ続けていると「集団としての生命力」が生まれ、「機会損失の極小化」の形で顕れます。いかにして「集団としての生命力」を身につけるかは、企業経営の重要テーマだと感じています。

継続の大切さを考えると、もうひとつ重要な視点、「努力の堆積」に行き着きます。幸田露伴はこう書きました。


東洋流の伝記や歴史で見ると、英才頓悟、もしくは生まれながらに智勇兼ね備って居たといったようなものがあって、俊秀な人は何事も容易に為し得たかの如く書いてあるが、それはむしろ事実の真を得ないものだといわねばならぬ。また、縦(よ)しんば英才の人が容易にある事を為し得ないとするも、その英才はいずれから来たか。これはその人の系統上の前代の人々の「努力の堆積」がその人の血液の中に宿って、而してその人が英才たる事を得たのである。
(『努力論』(2001)幸田 露伴 岩波書店 p.90-91)


これを目にしたとき、今まで気づかずにいた、とても重要な事柄の端を掴まえたと感じました。6年ほど前から「機会損失の極小化」に加え、「新しき機会の創出」ができなければ、「集団としての生命力」があるとは言えないと感じていました。しかしどうすれば良いのか、理路の手掛かりがなかったのです。


ひとりの英才が新しき機会をもたらす。真のアイディアはひとりの英才に舞い降り、それが集団を新しき世界へ誘う「扉」を開くのではないか。集団は英才の登場を待つだけでなく、作り出せるとの理路の手掛かりを、露伴から得たと感じています。

「社内改善・向上活動」の継続には並々ならぬ苦労があります。企業を取り巻く環境が良ければ「こんな地味な活動をすることはない」、環境が悪ければ「こんな地味な活動をしている場合ではない」との声が上がります。環境の良悪に関係なく、継続を止める誘惑が常にあるのです。

継続を止めると、短期的には「機会損失の極小化」の機能を失い、集団の生命力、ひいては存在価値を減じます。長期的には「まだ見ぬ英才」を生み出すことを放棄し、従来の世界を出ぬまま末期を迎える道を選ぶことになるのではないか。


われわれアバージェンスのモットーは「常に実践者であれ」です。知っているだけでは理路にあらず、実践を伴いはじめて理路になると信じます。今回ご紹介させて頂いた理路の手掛かりを、今後とも現場で実践していく所存です。

2013年10月30日

小口 卓

チーフ・オペレーティング・オフィサー
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